貴黄卵とハチミツ、バターをたっぷり使ったソフトビスケット生地で、オリジナルチーズを包んで焼きました。
しっとりとした口あたり。手間かけてつくった白こし餡は上品な味わいで、中の桃の実のさわやかな風味を、いっそう引き立てます。中国はもとより、日本でも古くから数々の伝説と結ばれた桃は、おめでたい果物と喜ばれ、邪気を払う力があると信じられてきました。カステラ生地で桃の実をかたどった「もも幸」は、てのひらに温かい一口お菓子。ささやかな幸を願います。
粒選りの小豆を使った小倉餡にほっくりと炊いた丹波の栗をのせ、周りを練乳とバター入りのそぼろで飾りました。お菓子の名前は、かつての万葉歌人、山上憶良が穂波の里(旧嘉麻郡)を訪れたときに詠んだ歌、「瓜食めば子ども思ほゆ、栗食めばまして偲ばゆ…」から。愛情あふれる思いを表現しました。
飛び梅伝説―。道真公を慕って一夜にして太宰府に飛んできたという梅の花。毎年、天満宮に真っ先に春を告げる、その馥郁とした香りを、おいしいお菓子にしました。やさしい味わいの黄身餡の中には、シロップに漬けた芳醇な梅の実が入っています。大きな種に見えるのは、甘く炊いたとら豆です。